猫背と耳鳴り


【猫背・耳鳴り】



腰や背中が丸まって姿勢が悪くなる猫背の状態が続くと、耳鳴りやめまいといった症状を引き起こすことがあります。

耳鳴りとは、周囲で何も音が発生していないのにも関わらず、ピーやキーンといった音が聞こえる症状のことを指し、日本人の10人に1人が引き起こされているのです。

耳鳴り自体は病気というわけではなく、飛行機に乗った際に気圧の影響で生じることがあり、生理現象の一つだと説明できます。

しかし、猫背の方は慢性的な耳鳴りに悩まされることがあり、耳の中で不快な音が発生することでストレスが溜まり、日常生活に支障を来たすこともあるので注意しなければなりません。

猫背は背中が丸まったり、首が前の方に出たりという状態で、耳とは特に関係性がないのではと考える方が多いはずです。

確かに、猫背で悩む方全てが耳鳴りを引き起こすわけではないものの、猫背によって耳の後ろや後頭骨の筋肉が緊張して硬直し、血液の流れが悪くなります。

耳周辺の血行不良が原因で耳鳴りを引き起こすのは決して珍しい話ではないため、猫背によって全身の血行が悪くなれば、必然的に耳鳴りのような症状が生じるというわけです。

基本的に、耳鳴りは加齢によって聴覚器官に衰えが生じ、その影響で引き起こされることが多くなっております。

もし、聴覚に何も異常がない若者が耳鳴りに悩まされているのであれば、猫背による血行不良が引き金になっていると考えた方が良いでしょう。

猫背によって姿勢の悪い状態が長期間に渡って続いていると、頭やこめかみがズキズキと痛んだり、肩こりや首こりで首を動かしにくくなったりと、身体に様々な不調を来たすことがあります。

日々の姿勢の問題が身体に与える影響は想像以上に大きいですし、長年のクセは意識して治そうとしなければ改善できないので、背筋をピンと張るように立ったり座ったりするべきです。