猫背と免疫力


【猫背・免疫力】






私たちの身体には免疫力が備わっており、特に意識しなくても勝手に働き、様々なウイルスから身体を守って病気を予防してくれます。

この免疫力が備わっているからこそ、私たちは快適に生活を送ることができるのですが、猫背の方は知らず知らずのうちに免疫力を低下させているので注意しなければなりません。

猫背のような姿勢が悪い典型的な状態を維持していると、気付かないうちに疲れを溜め込む結果となり、自律神経のバランスが乱れて免疫力の低下を引き起こします。

そもそも、自律神経とは発汗や呼吸など、私たちが意識しなくても働いてくれている機能のことを指し、活動している時に優位になる交感神経と、リラックスしている時に優位となる副交感神経が上手くバランスを取っているのです。

交感神経は血圧や血糖を上げ、血液の循環を促して全身の活動力を高めてくれますし、副交感神経も内臓の働きを促して免疫機能を正常にしてくれるので、どちらも欠かせない存在だと言えるでしょう。

もし、この2つの自律神経のバランスが乱れれば、常に交感神経ばかりが優位になって免疫機能が働かず、免疫力の低下に繋がるため、猫背には十分に注意しなければならないのです。

それに、猫背の状態が過ごしていると、呼吸をするための筋肉が十分に機能しなくなり、肺活量が低下して酸欠状態を引き起こすことがあります。

軽い酸欠状態だとしても、全身に送られる酸素の量が減れば免疫力の低下に繋がるので、免疫力をアップさせたいのであれば肺活量を増やすためにも、無理な体勢の猫背を矯正するべきです。

他にも、猫背で鎖骨回りや首回りのリンパの流れが悪くなり、疲労物質が溜まりやすいのも免疫力を落とす原因の一つかもしれません。

このように、猫背が習慣化している方は免疫力が落ちやすく、食生活の乱れによって体内で生成されるビタミンDが減少していれば、余計に風邪を引きやすくなります。

免疫力が落ちれば落ちるほど、ありとあらゆる病気を患いやすくなるので、軽度の猫背でも姿勢を正すことを意識した方が良いのです。

また、猫背を治しても免疫力を大幅にアップさせることはできないので、納豆やモロヘイヤ、オクラといったネバネバ食品を毎日の食生活に取り入れるようにしましょう。

これらの食べ物の中にはムチンと呼ばれる糖たんぱく質の一種が含まれており、胃壁を保護して胃潰瘍を予防したり、食べ物の消化吸収を促したりと、免疫力を高めるサポートをしてくれます。

唾液腺を刺激して食欲を上げるという働きもあるので、毎日の食事に取り入れやすい納豆がベストです。