猫背と酸欠


【猫背・酸欠良】






猫背を放置して姿勢の悪い状態が長期間に渡って続いていると、助骨の動きが鈍り始め、内臓の圧迫も重なって肺に悪影響が加わります。

猫背の状態が酷いという方ほど、空気を吸い込む量が減って体内に取り入れる酸素の量が減少し、酸欠状態に陥るケースも十分にあり得るので、猫背は早めに矯正しなければならないのです。

1呼吸当たりの酸素量が減れば、血液に溶け込む酸素も減少して酸欠状態を引き起こすのは当然ですし、身体の隅々まで酸素が行き渡らなければ血流は益々悪化します。

血行不良によって新陳代謝が低下し、老廃物が体内に溜まりやすくなれば肩こりや冷え性の症状は悪化しますし、脂肪燃焼効果も失われてダイエットの弊害となるのです。

食事量をしっかりと制限し、肉類中心の食生活から野菜や魚類を食べる食生活へと変え、運動を毎日の生活に取り入れているのにも関わらず、痩せられないという女性は猫背による酸欠が原因かもしれません。

猫背を治して正しい姿勢で生活することを心掛けなければ、いつまで経っても酸欠状態は改善されないので、今一度自分の姿勢を見直さなければならないのです。

「姿勢が悪いと人から指摘された」「両肩の高さの違いを指摘された」「慢性的な疲労感を感じている」「一日中に渡って眠気を感じる」「肩や背中周囲の張りが強い」という方は、重度の猫背の可能性が高くなっております。

自分では猫背だと意識したことがなくても、人から見たら背中が曲がっていたり頭が前に出ていたりと、姿勢が悪くなっていることは十分にあるので、酸欠状態を防ぐためにも少しずつ矯正しなければならないのです。

そもそも、どのような状態が酸欠なのか分からない方は多いかもしれませんが、定義としては血中の酸素濃度が97%が理想となっており、その数値が94%~95%の状態を酸欠と呼びます。

体質的に94%~95%程度に落ち着くという方はおり、たった数%の違いだとしても、酸欠状態に陥ると100メートルを全力疾走した時と同じ辛さになってしまうのです。

上記で説明した以外にも、酸欠状態が続くことによって眠い・だるい・視力が落ちる・集中力が続かない・むくみといった症状が引き起こされやすくなります。